VOC処理機能付きMGT(マイクロガスタービン)コージェネレーションシステム
(1)高いVOC浄化率
MGTに吸引されたVOCはタービン内で最大850℃の高温で燃焼し、燃焼過程で90%以上の浄化が行われ、排熱回収蒸気ボイラ前段の触媒で残りのVOCが酸化処理されることにより、処理システムとして98%以上の浄化率を有します。
(a)コージェネレーション
- 電力:
- Max285kwの発電が常時可能です。発電量は吸引VOCガス温度に依存します。
小型の冷却装置を組み込むことで、年平均270kwの確保が可能 です。 - 蒸気:
- 排熱回収蒸気ボイラでMax1.9t/hの蒸気製造が常時可能です。
蒸気発生量は、VOC濃度に依存し、VOC濃度が高い程発生量は増加します。
(b)燃料低減効果
VOCを補助燃料とするVOC処理機能付MGTは、投入されるVOC濃度を感知し、主燃料をコントロールする制御することにより安定的なコージェネ稼働を行います。
VOC処理濃度を20,000ppmCに高めると、最大50%程度の燃料削減効果が得られます。
(3)CO2削減効果
高濃度のVOCを補助燃料として、電力及び蒸気を有効に製造することは、工場のデマンド値の低減と購入燃料の低減に直結し、結果、大幅なCO2削減効果を生み出します。
(4)ランニングメリット
VOC処理機能付MGTで高濃度のVOC処理を行うと、大きなランニングメリットが得られます。
これらを実現するには、稼働変動対応システムと有機的に連動した、システム構築が最重要となります。